名古屋市で天然記念物「ニホンカモシカ」が生息

名古屋市北東部の瀬戸市境にある東谷山は標高１９８メートルで、名古屋市内の最高峰ではあるが都会である。そこに国の特別 天然記念物「ニホンカモシカ」が生息していることが分かったそうだ。スダジイやアラカシ、ツブラジイなど常緑広葉樹の森が 広がっている。これまでも、ニホンカモシカの目撃情報は寄せられていたが、レッドリスト改訂のために調査していた岡山理科 大の織田銑一教授（動物保全育種学）らが生息を確認したと報道されていた。調査にあたった専門家は「名古屋のような大都市 近郊での生息は全国的に珍しく、東谷山が豊かな森という証しでもある」としている。東谷山には東海地方固有種のシデコブシ の群落やシラタマホシクサ、サギソウの自生地があり、ニホンリスやムササビなども生息していることから、愛知県は自然環境 保全地域に指定している地域である。大事にしたい自然ですね。でも、1955年に特別天然記念物に指定され捕獲禁止の徹底など で増加し、林業に被害が出ているため、岐阜、長野県などでは一部を捕獲している。自然と共存は難しいですね。
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