八島ケ原湿原の全周数キロの防護柵設置へ

下諏訪町と諏訪市にまたがる標高1630ｍの霧ケ峰高原にある日本を代表する高層湿原がある。この国の天然記念物に指定されている八 島ケ原湿原に、ニホンジカの侵入を防止するため、湿原の周囲すべてを防護柵で囲う方針を決めたそうだ。延長数キロにわたり長 野県の山岳部では最大規模の防護柵となり2010年度中に設置する予定とのこと。
湿原では近年、シカによる踏み荒らしや湿原 植物の食害が確認され、県では2008，2009の両年度、湿原北側の約800ｍに電気柵を設置したがシカは電気柵を避けて湿原に入り、 十分な効果が上がらなかったという。長野県内の山岳部のシカ防護柵は、南アルプス仙丈ケ岳（延長920ｍ）や八ケ岳連峰の麦草 峠（延長700ｍ）にあるが、数Kmにわたるものは前例がないようだ。人間が柵の中にはいってキリガミネヒオウギアヤメなどの希 少な植物を見ることになるのでしょうね。ここには数年前に行ったがニッコウキスゲの芽が出ると全部食べてしまうとビジター センターの方が嘆いていたのを思い出しました。（八島ケ原湿原のライブカメラはこちら） 防護策ができたらくれぐれも扉の開けっ放ししないようにしっかり締めましょうね。
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