ライチョウ飼育の５動物園

国の天然記念物、ニホンライチョウの保護を目的に、近い種類のスバールバルライチョウを飼育している国内5動物園の関係者が集まり 「第2回ライチョウ域外保全会議」が富山市古沢の市ファミリーパークで開かれ情報交換が行われたようだ。絶滅危惧種に指定され、生 息地域外での人工的な飼育、繁殖技術の確立が急がれており、3年前から、上野動物園で生態が近いノルウェー産のスバールバルライチ ョウの飼育を開始したのを皮切りに、現在は同パークなど５動物園で計56羽を飼育して、研究が続けられている。情報の共有を目的にし た同会議は昨年11月、いしかわ動物園（石川県能美市）で初めて開催されたが今回は同パーク、上野、いしかわのほか、東京都多摩、長 野市茶臼山の計５動物園から参加があり昨年から飼育を開始した同パークの堀口政治主査から今夏国内で初めて母鳥の抱卵で自然繁殖に 近いふ化に成功したことなどを報告された。また上野動物園から人工授精を試みた結果、自然交配の2倍近い32％の受精率を上げたこと も報告された。このほか、足にこぶができる病気「趾瘤（しりゅう）症」が複数の動物園で発症しているがその治療法などや受精率を高 めるための方策などに手がかりとなる内容が報告され手応えを感じたようだ。絶滅する前に対策できるよう研究を続けてほしいですね。 参考：毎日新聞

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