南アルプス標高3000mでシカ駆除へ

環境省は高山帯で初めて希少植物の食害防止図るためにシカの駆除を始めるそうだ。8～9月に南アルプス・仙丈ケ岳（標高3033m）の山梨 県側にある小仙丈沢カールで銃によるニホンジカの駆除を試行する。駆除はこれまで山麓を中心に行っていたが高山植物の食害や踏み荒ら し被害が深刻化しており標高3000m級の高山帯での駆除が有効かどうかを探るのが目的だそうだ。シカを高山帯で駆除するのは全国で初め てだが小仙丈沢カールは見通しがよく、シカの目撃数も多く餌でシカをおびき寄せたりカール内に柵を設けてシカを誘導したりして駆除す る方法を試すようだ。シカは比較的標高の低い山林に生息しているが、近年は生息数の増加に伴い生息エリアが拡大し1990年代後半から３ 3000m級の高山帯に現れるようになり、希少なアツモリソウをはじめミヤマシシウドやキンポウゲなど高山植物への食害が深刻化している 。今回の試行で効果的な対策が出来るといいのですが駆除したシカはヘリで搬送するため10頭で約100万円程度の費用が見込まれるなど人 的、財政的な自然を守るための負担は大きいいですね。

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