山岳遭難とヘリコプター

北ア夏山常駐隊が始動と7月7日の日記に書いたが（その日記はこちら） その解隊式が25日に安曇野署で開かれたそうだ。隊員 計43人が夏山シーズンの45日間、山小屋などを拠点に遭難救助活動や登山道の整備などのパトロールを行な い今季の状況が報告されている。遭難総件数は53件で死者4人、負傷者38人、行方不明1人で件数は例年並み という。遭難者のうち中高年登山者が80％を占め、転落や滑落事故が5割と多く、疲労が原因の人も多かった 」と報告。県警の笠原浩幸地域課長は「全国の傾向と比べ、難所での滑落が目立つので注意を喚起したい。 山行を甘く見ている事例も見られる」と指摘している。 また、遭難が多く山岳遭難の救助活動でヘリコプターの出動が目立つ中、警察庁は北アルプスを抱える長野 県警にヘリを1機増強配備する方針を決め、2011度予算の「特別枠」に三億四千四百万円を盛り込んだそうだ 。警察庁によると、長野県警は現在二機を運用しているが、うち一機は性能上の問題で山岳救助では積極的 に活用できないという。残る一機は2001年に104件、2009年に108件の山岳救助に出動し、ぎりぎりの機体運 用を強いられているようだ。遭難は高くつきますから登山計画に無理がないよう中高年は特に心がけましょ うね。
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南アルプスの登山者カウンター

尾瀬や上高地、屋久島などではすでに設置されている登山者カウンターが南アルプス国立公園内の登山道な どにも通過者数を確認する登山者カウンターを設置したようだ。南アルプス国立公園内で、入山者数などを 確認する機材を置くのは初めてで国内第2の高峰・北岳へ向かう人々を中心に利用状況を把握し、公園計画の 見直しなどの基礎データにしていくそうだ。カウンターを設置したのは、南アルプスの登山口・広河原（標 高約1500ｍ）と、北岳方面へ向かう大樺沢ルート上（標高約1700ｍ）の2カ所だそうだ。赤外線を通過によっ て遮断することでカウントされ、登山者、下山者それぞれの数をほぼ正確に把握できるという。今シーズン は降雪前まで設置し、来年以降も継続していくとのこと。同国立公園は3000ｍ級の山々が連なり、複数の登 山口、登山道があるので全体の利用者数は把握できないが、登山者が多いとみられる広河原から北岳方面へ 向かう場所に設置することで、今後の登山道整備などの判断材料にするという。環境省が調べた国立公園利 用者数によると、南アルプス国立公園の年間利用者数は約56万人（2007年）でバスや山小屋などの利用者数 から出した数字で、今後は設置区域の具体的な利用者数を把握し、さまざまな施策に反映させていくそうだ 。さまざまな施策はなんだろう？入山制限、トイレの設置数？環境破壊がおきる入山者数？
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登山に困る来春のスギ花粉飛散量は

アウトドア派にとって花粉は気になりますよね。特に花粉症の人にとっては今年は少なめで少しは楽だった と思いますが来春はたいへんなことになりそうです。来春2011年のスギ・ヒノキ科花粉の飛散状況の予想が 過去24年間で「8～9番目に多い年」になりそうとの予測が出ていた。飛散量の原因因子はいろいろあるが、 前年の７月の気温が一番関係していると考えられており、スギやヒノキの花粉量が前年夏の気象条件に大き な影響を受けていることが良く知られています。そこで写真を拡大して見てください。



2011年の花粉量に影響する2010年夏の気象ですが、7月は全国的に気温が高く、日照時間も東北南部から近畿 にかけて平年より長くなり四国から九州にかけての日照時間もほぼ平年並みだった。8月も全国的に気温が高 く、日照時間も平年並みか平年より多くなる見込みのようだ。今のところ、すべての気象条件は花粉生産量 が多くなる方向に働いており、花粉が多くなるすべての条件がそろっている。夏に幾つかの地点で行ったス ギ雄花の観察では、雄花生産量は非常に多く、2011年春に花粉が多くなることを裏付けているそうだ。これ らのことから2011年春は全国的に花粉が多く、特に東北南部から近畿にかけては非常に多くなる見込みです 。私も一度直った今年花粉症がぶり返し鼻水とくしゃみの連発であった。来春が思いやられそうだ。
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山岳写真家白籏史朗の写真集

私の家にも山岳写真家白籏史朗の額入りの富士山の写真がありいつもこんな写真が撮りたいなと思っている。その国内外で活躍 する山岳写真家の白籏史朗さん（77才）が今秋、北アルプス涸沢カールの四季折々の景色を集めた写真集を出版するそうだ。今 夏も涸沢を訪れ、60年来の友人で涸沢ヒュッテ会長の小林銀一さん（79）と旧交を温め、白籏さんが喜寿で、小林さんは80歳に なる節目の年に写真集を出版できると喜びを語ったそうだ。18歳で山岳写真を撮り始めた白籏さんは、南アルプスなどを拠点に 活動を始め、世界中の山々を巡って作品を発表している。写真集には約10年かけて撮りためた涸沢の写真100枚ほどを掲載し山 渓が発行する予定だそうだ。「同じ季節でも毎年移り変わるカールの表情をのせるそうだ。写真は青年のころに出会ったという 2人が涸沢ヒュッテで思い出話に花を咲かせているものをお借りした。写真集が出版されたらぜひ見て みたいですね。
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八島ケ原湿原の鹿食害対策

2010/3/9の日記で霧ケ峰高原にある八島ケ原湿原のニホンジカの侵入を防止するため、湿原の周囲に防護柵を設置すると書いた （その日記はこちら）が柵のないところからの進入があるためすべてを防 護柵で囲う方針に変更し、湿原全体を柵で囲ってしまうこととなりその作業が進んでいるようだ。2年計画で43ヘクタールある 湿原全体を延長４キロの柵で囲う予定だそうだ。諏訪市と下諏訪町にまたがる同湿原は標高1630ｍにあり、ミズゴケがたまった 厚さ8メートルの泥炭層を持つが近年はシカによる踏み荒らしや、キリガミネヒオウギアヤメなど希少植物への食害が確認され 、植生への影響が懸念されている。設置作業には一般のボランティアを含め、延べ266人が参加しはじめたが、南西側の残り２ キロは来年夏ごろ柵を設置する予定だそうだ。南アルプスや八ヶ岳などあちこちで鹿の食害が目立ち防護柵だらけになってしま うのは残念ですが仕方がないのでしょうね。
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