南ア「携帯トイレ」普及促進へ

あちこちの山で携帯トイレ普及に向けた取り組みが行われているが南アルプス北部で環境負荷の小さいし尿処理を進めるため、 山域での携帯トイレ普及に向けた取り組みを環境省や山梨県側の自治体などと模索しているとことです。し尿をそのまま流す「 地下浸透」方式の山小屋を減らすほか、登山者の休憩場所にもトイレを新設するかなどを話し合っていくという。これまで地下 浸透方式だった仙丈ケ岳の薮沢小屋で、登山者に紙シート製の携帯トイレを有料で渡し、使用済みを回収する方式を導入するそ うだ。南ア北部では仙丈小屋や長衛荘のトイレが浄化槽方式だが、地下浸透式の山小屋もし尿処理にもっと真剣に取り組んで負 荷を小さくすべきだ、と環境省などと話している。駒ケ岳登山の休憩場所となっている仙水峠や、６合目の石室付近では、し尿 が「野放し状態」でティッシュが散乱しているらしい。携帯トイレ用のトイレを設けて下山時に北沢峠で使用済みを回収する構 想もあるようだが、自然公園内への人工物新設はあまり望ましくないので今ある小屋のトイレの利用をまず進め、改善されなけ れば次の策を考えたいとしている。しかし、「事業仕分け」の各省庁版である「行政事業レビュー」で、山小屋のトイレ整備へ の補助事業が「廃止」とされたことについて環境負荷を減らそうと取り組み始めたばかりで困っており山岳関係者から怒りの声 が上がっているようだ。
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