北岳のタカネマンテマ

南アルプスの高山帯のみに分布し、特に北岳で見られる写真のタカネマンテマ（ナデシコ科マンテマ属）はユニークな花の形からか珍品目的のマニアに よる盗掘の対象になりやすく、盗掘されてもキタダケソウほどの知名度がないせいか騒がれにくいようだ。この現状を山梨園芸高・笛吹高植物研究部で は高山植物のタカネマンテマが絶滅の危機に直面していることを、研究成果をもとに訴えている。絶滅の危険性が高いといわれていたキタダケソウより 、タカネマンテマの方がより深刻な危機状態だと理解を求めている。同部は培養が難しいとされるタカネマンテマの増殖に成功し株をサンプルとし て抽出し、1株あたり平均861個の種子を採取したが発芽・定着率はかなり低いようだ。タカネマンテマは盗掘などで個体数の減少に歯止めがかからず、 環境省の2007年「レッドリスト」では絶滅危惧ＩＡ類に格上げされ、現在では100株以下に減少していると考えられているそうだ。ぼんぼりのようにふくらんだ可憐な花ですね。私は見たこと無い花 だが、絶滅しないよう希少植物保護の抜本的な保護政策がほしいですね。
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