世界の蔵王へ知恵結集

樹氷原など観光資源が豊富な蔵王は観光客数は減少傾向にあるものの、インバウンドは拡大が続くきさらなる蔵王の魅力アップに向けた産学官の連携組織が始動したそうだ。「新『世界の蔵王』プロジェクト会議」と銘打ち、世界的なリゾート地を目指し新たなブランドコンセプトをつくり、ハード、ソフト両面で事業のアイデアを練るようだ。
2017年度の蔵王の観光客入り込み数は延べ120万2700人で、10年前の07年度に比べて40万700人減少。インバウンドは蔵王温泉観光協会が地元の主要24施設に行っている外国人宿泊者数の調査で13年が3649人だったが、17年は1万3343人に増えている。18年は1～10月で既に1万3092人と前年超えの見通しだそうだ。紅葉や樹氷、スキーを目当てにした台湾の観光客を中心に伸びているという。高齢化や後継者不在による宿泊施設の減少、樹氷の木「アオモリトドマツ」の枯死問題などの課題を共有した後、さまざまな提案があったが、最新映像を使った情報発信、雪の壁を観光資源にできるよう蔵王エコーラインの開通前倒し、さらには、アイスランドにあるような水着で入る露天風呂設置などのようだ。今後さらにブランドコンセプトの素案について意見交換するほか、情報発信力の強化や体験プログラムづくりなどに関する事業を検討していくようだ。

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